こんにちは、RENです!
この記事をご覧いただきありがとうございます♪
今回は、僕がこれまで訪れた台湾の中で好きな街の1つである
美濃市について解説していきたいと思います!
多くの人が「台湾」と聞いて思い浮かべるのは、台北のきらびやかな夜景や、
活気あふれる夜市かもしれません。
しかし、台湾にはもう一つ、深く、そして心に響く顔があります。
僕が心から愛し、何度も訪れたくなる場所。それが、高雄市の北東部に佇む、
静かで美しい町「美濃」です。
ここは、台湾における客家(ハッカ)文化の最も重要な中心地の一つ。どこか懐かしい田園風景、優美な伝統工芸、そして素朴で滋味深いグルメ。派手さはないけれど、
一度訪れたら誰もがその魅力の虜になる、台湾の隠れた宝石のような場所です。
この記事では、そんな美濃の魅力を、基本情報から必見のスポット、絶品グルメ、そしてアクセス方法まで、余すところなくご紹介します!

まず知っておきたい、美濃の基本プロフィール
美濃は、現在、行政区分上は高雄市の一部である「美濃区」です。
人口の9割以上が、独自の言語と文化を持つ「客家(ハッカ)」の人々だそうです。
彼らの祖先は、戦乱を逃れて中国大陸から移り住んできた人々で、その勤勉な気質と、
山の幸を活かした独特の食文化、そして家族の絆を重んじる精神が、
今もこの土地に色濃く息づいています。
美濃の魂に触れる。絶対に外せない2大名物
美濃を旅する上で、この2つは絶対に欠かせません。これこそが、美濃の文化そのものです。
① 優美な伝統工芸「油紙傘(ヨウジーサン)」
美濃のシンボルといえば、竹と紙でできた色鮮やかな「油紙傘」。
かつては雨具として実用的に使われていましたが、美濃の油紙傘はそれだけではありません。
客家語で「油紙(ヨウジー)」の発音が「有子(ヨウズー)=子宝に恵まれる)」
に似ていること、そして傘の丸い形が「円満」を意味することから、
子孫繁栄や夫婦円満を願う縁起物として、嫁入り道具などに用いられてきました。
現在は、雨具というよりは、その芸術性の高さからお土産やインテリアとして大人気。
職人が一本一本手作りする繊細な傘は、見ているだけで心が華やぎます。
見た目が鮮やかでとても綺麗な柄の入っている傘です

② 米の旨味が凝縮した絶品麺「粄條(バンティアオ)」
美濃に来て、これを食べずに帰ることは許されません!
「粄條」とは、うるち米をすり潰して作り上げる、きしめんのように幅が広く、
なめらかでモチモチした食感が特徴の米麺です。
主な食べ方は2種類。
- 湯粄條(タンバンティアオ): 豚骨ベースのあっさりしたスープに、揚げたネギやニラ、
もやし、そして豚のひき肉などが乗った、優しい味わいのスープ麺。 - 炒粄條(チャオバンティアオ): 粄條を野菜や肉と一緒に炒めた、香ばしいソースが
食欲をそそる焼きそば風の一品。 
どちらも、米の甘みがふんわりと香る、美濃の人々のソウルフードです♪
ここは必ず訪れて!美濃のおすすめ観光スポット
のどかな田園風景の中に見どころが点在しています。レンタサイクルで巡るのも最高ですよ!
- 美濃客家文物館:
まずはここで、美濃の歴史や客家の文化、油紙傘の物語を学びましょう。
美濃への理解がぐっと深まります。 - 美濃民俗村:
油紙傘の製作実演を見たり、客家の伝統的なお菓子や工芸品を買ったりできるテーマパークのような場所。擂茶(レイチャ)という客家のお茶をすり鉢で挽く体験もできます。 - 美濃湖(中正湖):
高雄で二番目に大きな湖。湖の周りにはサイクリングロードが整備されており、美しい山々を背景に、心地よい風を感じながら走るのは最高の体験です。 - 東門楼:
かつて美濃の町を守っていた城壁の一部で、町の歴史を見守ってきたランドマーク。写真撮影のスポットとしても人気です。 - 油紙傘の工房巡り:
美濃には、今も手作りにこだわる工房が点在しています。「廣進勝」などの工房では、職人技を間近で見学したり、小さな傘への絵付け体験(要確認)ができたりします。 

↑擂茶(お茶)作り体験はめちゃくちゃ楽しかったですよ♪
これも絶品!美濃の「客家グルメ」たち
粄條以外にも、美濃には美味しい客家料理がたくさんあります。
- 客家小炒(ハッカシャオチャオ): スルメ、豚の三枚肉、セロリ、ネギなどを醤油ベースで炒めた、客家料理の代表格。少し濃いめの味付けが、ご飯にもお酒にもぴったり!
↑最高にオススメ⭐⭐⭐ - 冬瓜封(ドングアフォン): 豚ひき肉などを詰めた冬瓜を、じっくりと柔らかく煮込んだ料理。優しい出汁の味が体に染みわたります。
 
【完全アクセスガイド】高雄からの美濃への行き方
美濃への旅は、高雄を拠点にするのが最も一般的で便利です。
公共交通機関(バス)で行く方法(推奨!)
- まずは「左営駅」へ
台湾新幹線(HSR)または台湾鉄道(TRA)で、高雄の「左営(ズゥオイン)駅」
を目指します。 - 駅前のバスターミナルから乗車
左営駅に併設されたバスターミナルから、高雄客運が運行する旗山・美濃方面行きの
バスに乗車します。最も分かりやすく便利なのが、旗美國道快線「E25」です。- 路線名: E25 高旗甲仙快線
 - 乗り場: 左営駅バスターミナル 3番プラットフォーム
 - 行き先: 「旗山轉運站」や「美濃站」で下車
 - 所要時間: 美濃まで約50分~1時間
 - 料金: 交通系ICカード(悠遊カードなど)が使えて便利です。
 
 
その他の方法
- レンタカー・レンタルバイク: 時間に縛られず、周辺エリアも自由に巡りたい方に最適。
運転にはJAF発行の中国語翻訳文が必要です。 - タクシー: 料金は高くなりますが、最も快適で楽な方法。
左営駅から直接向かうことができます。 
一番はレンタカーが良いかと思います!観光スポットが少し離れているケースが多いです!
ドライブが超おすすめです♪

さいごに
台北のような刺激的な楽しさとは違う、穏やかで、心豊かな時間が流れる町、美濃。
人々の暮らしに根付いた文化に触れ、美味しいものを食べ、美しい風景に心を癒やす。
そんな「何もしない贅沢」を教えてくれる場所です。
都会から離れた場所、台湾のことが大好きなあなたにこそ、ぜひ訪れてほしい。
きっと、あなたにとっても忘れられない、大切な場所になるはずです。
この記事をご覧いただきありがとうございます!
また美濃市の観光スポットなどをまだまだご紹介していきますので、ぜひご覧ください♪
 

